経営・会計の勉強1000人が受講!公認会計士が教えるMG研修!
京都のコッカラマネジメント
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小学生でもわかる引当金の話
日曜日だったけど
僕がお仕事をいただいている会社の
会議がありました。
決算報告の部分をサポートして
お話したのですが
社長がどうしても
理解できない部分があって
そこで話が頓挫してしまいます。
社長が理解できないのは
引当金。
この会社は
退職給付引当金
を計上しています。
MGをやっている人なら
減価償却費は分かると思います。
減価償却はお金は払ってるけど
費用にするのを繰り延べる。
引当金はこの逆で
お金はまだ払ってないけど
費用を先に計上します。
引当金の4要件というのがあって
4要件すべて当てはまると
引当金を計上する必要があります。
１．将来の特定の費用又は損失であること。
２．発生が当期以前の事象に起因していること。
３．発生の可能性が高いこと。
４．金額を合理的に見積ることができること。
２．発生が当期以前の事象に起因していること。
３．発生の可能性が高いこと。
４．金額を合理的に見積ることができること。
ちょっと難しいですね。
これ、会計士の試験の時に
覚えたなぁ。
この会社は退職金規定を持っていて
退職金の支払いルールが
はっきり決まっています。
退職金は将来の費用だし（1）
今、働いている人の労働対価だし（2）
規定で払うことが決まっているし（3）
金額の計算方法も決まっている（4）。
ということは退職金の引当金を
計上する必要がある
ということになるんです。
引当金を計上するってことは
退職金を支払うのはまだ先だけど
今、費用を計上するってことです。
だから実際に支払う時には
ほとんど費用は発生しません。
すでに計上し終わっているから。
社長はどうしても
退職金の支払いが多い年は
費用も多くなって損益が悪化する。
退職金の支払いが少ない年は
費用も少なくなって損益は良くなる。
その考えから離れられません。
引当金を計上してない会社なら
そうなんですけどね。
引当金を計上すると
損益は退職金の支払の多い少ないに
左右されなくなります。
今年働いてくれた分を
今年の費用として計上するので
退職者が少ない年でも
費用はだいたい同じになります。
費用は計上したけど
退職金はまだ払ってないので
お金は出ていきません。
未払いの退職金が残ります。
それが引当金です。
その人が退職するまで
毎年、今年の分、今年の分と
費用を計上していくので
未払いの退職金である引当金が
毎年積み上がっていきます。
そして、その人が退職をした時に
退職金を支払ってお金が出ていき
未払いの退職金である引当金が
一気に減るというわけです。
実際に退職金を支払う時は
引当金が減るだけで
費用はほぼ発生しません。
最後の年の労働対価分だけ
費用が発生します。
引当金って
こういうものなんですが
分かってもらえたでしょうか…？
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中小零細企業 赤字脱出の救世主
| 名前 | 小笠 信弥 |
|---|---|
| 職業 | 公認会計士 |
| 住まい | 京都市 |
| 出身 | 京都府 |
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Profile
公認会計士として監査法人に約10年間勤務。
リーマンショック後に中小企業の事業再生業務に就き、中小零細企業やその経営者の現状を知る。
経営戦略や会計の知識がないと、頑張っても報われない間違った努力になると痛切に感じる。
苦しんでいる中小零細企業やその経営者の力になりたいと模索している時、MGと出会う。
西順一郎先生に師事し、MGを学ぶ。
京都市を中心にMG研修（コッカラMG）を開催しています。
コッカラMGに参加したい方、社内研修にMGを導入したい方は、お問合せください。
☆理念
「MGを通じて強靭な会社を経営者と共に創り、日本経済を元気にする！」