コメダ珈琲を展開する
コメダホールディングスの収益力が
群を抜いているという新聞記事を
読みました。
記事によると
他の外食産業の会社と比べても
収益力がすごいことになってます。
何がすごいかというと
損益分岐点比率。
損益分岐点比率って何ぞや?
損益分岐点売上高を実際の売上高で
割ったものです。
損益分岐点売上高と
実際の売上高を比べています。
これで何が分かるかというと
損益分岐点売上高より
実際の売上高が大きければ大きいほど
経営に余裕があることになります。
ということは
損益分岐点比率が小さいほど良い
ということになります。
新聞記事によると
コメダは29%、ドトールは83%
コメダ、めちゃくちゃ低い!
新聞記事のデータは
2019年のものだったので
今のコメダはどうなんだろう?
と思ったので
コメダHDの有価証券報告書を
見てみました。
コメダHDは2月決算なので
2023年2月期のものを見ました。
P/Lから
売上総利益と売上高を使って
限界利益率を出すと34%。
MQ会計用語で言うとm率ですね。
固定費(F)は
税引前利益と売上総利益との差額で
ザクっと出します。
50億円。
固定費50億を
限界利益率34%で割ると
損益分岐点売上高が出ます。
147億円。
実際の売上高は378億円なので
147億を378億で割ると
損益分岐点比率は39%となりました。
ちょっと上がってはいますけど
競合他社が8割程度なので
39%はやはり低いです。
こういう計算をすると
MGやってる人なら
MQ会計表に書いて
みたくなりますよね!
というわけで書いてみました。
MQ会計でとても重要視している
f/m比率という指標があります。
この図で言うと
38%がそれなんですが、
38%という数値は驚異的!
超優良企業のSクラスです。
新聞記事で書かれている通り
コメダの収益力は高く、
かなり余裕のある経営をしている
と言えます。
もう一つ気になったのが
f/m比率と損益分岐点比率が
ほとんど一緒だなぁということです。
そこで
損益分岐点比率の計算式を
MQ会計用語で書いて
整理してみると…
損益分岐点比率は
f/m比率とイコールでした!
世の中で
損益分岐点比率と言っているのは
f/m比率のことだったんですね!
お前はもっと早く気付けよ
って話ですが…
損益分岐点比率を出す計算式は
ハッキリ言って面倒くさい。
でもf/m比率はMQ会計表さえ
書いてしまえばサクッと出せる。
MQ会計の方が合理的!
う~ん、やっぱり
考えた西順一郎先生は天才だ!
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Profile
公認会計士として監査法人に約10年間勤務。
リーマンショック後に中小企業の事業再生業務に就き、中小零細企業やその経営者の現状を知る。
経営戦略や会計の知識がないと、頑張っても報われない間違った努力になると痛切に感じる。
苦しんでいる中小零細企業やその経営者の力になりたいと模索している時、MGと出会う。
西順一郎先生に師事し、MGを学ぶ。
京都市を中心にMG研修(コッカラMG)を開催しています。
コッカラMGに参加したい方、社内研修にMGを導入したい方は、お問合せください。
☆理念
「MGを通じて強靭な会社を経営者と共に創り、日本経済を元気にする!」