噂ではなく事実で判断する

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ここ数日で紅麹というワードを

目にする機会が急に増えました。

原因は紅麹を使った

小林製薬のサプリメントが

健康被害をもたらしている

のではないかという事件。

関連性は調査中ですが

死者も出ているので

穏やかではありません。

気になったので

いろいろ記事を読んでみると

製造者の小林製薬は

「意図しない成分が含まれている

可能性が判明した」と発表しています。

判明したのは「可能性」です。

ずいぶん歯切れが悪いですね。

健康被害を引き起こす原因が

紅麹なのか意図しない成分なのか

それすらもハッキリしていません。

でも紅麹そのものは

古くから食材として

使われているもののようですし

急に人体に悪影響を及ぼすように

変化するとは思えません。

紅麹そのものは悪者ではない

という意見を公表している

識者の人もいました。

まだハッキリしたことは

何一つ分かっていないのに

紅麹が危険視されて

紅麹を使った他の製品まで回収される

騒ぎにまで発展しています。

紅麹を使って

ピンクに着色したパンを

長年作っているパン屋の親爺が

販売できなくなったと嘆いている

映像が流れていました。

死者が出ているので

騒ぎが大きくなるのは

仕方ないかもしれませんが、

人は噂や印象だけで

分からないままに

過剰に反応してしまいます。

風評被害がそうですね。

そんな事実はまったくないのに

悪い噂が広まって

信用を毀損してしまう。

こうなってしまってからでは

信用を回復するのはたいへんです。

小林製薬は初動対応を間違えたと

言わざるを得ません。

健康被害の可能性が出た時点で

商品の流通を止める。

警告と謝罪をすぐに出す。

調査して判明した「事実」だけを

矢継ぎ早に公表する。

これが出来ていたら

騒ぎはもっと小さかったでしょう。

後だから言えることかもしれませんが。

そして僕ら側でも大事なことは

噂に惑わされないということです。

人は噂好きです。

テレビも噂を流します。

噂には尾ひれが付いています。

事実とはぜんぜん違っています。

噂に惑わされない。

自らも噂を言わない。

「事実」ベースで判断しましょう。

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