ある人の講演を聞いていたら
その人がされている事業の話になり
サンダルの原価って
いくら位だと思いますか?
と会場に問いかけられました。
その人の事業は
サンダルを仕入れて
ネット販売するというものですが
作っている工場に見学に行った時に
製造原価を教えてもらったそうです。
その製造原価はいくらでしょう?
というのが問いです。
前の方に座っている数人に
講師の人があてたので
当てられた人は答えていました。
誰もこんな質問はしませんでした。
その原価は直接原価ですか?
それとも全部原価ですか?
もし、そんな質問返しをしたら
講師の人も困ってしまうと思います。
そういう講演じゃないですからね。
僕も前列に座っていたのですが
僕の隣の人までで
質問はストップでした。
惜しかったな。
場の空気を読まずに質問したら
どうなっていたんだろう?(笑)
きっと質問をした講師の人も
全部原価と直接原価の違いなんて
知らないと思います。
ちなみに
工場で教えてもらった原価は
85円だったそうです。
講師の方は85円と聞いて
そんなに安いのか!
と驚いたそうです。
で、こう付け加えておられました。
きっと85円というのは
大量に作ったからだと
思いますけどね。
たくさん作れば安くなるでしょ。
この発言を聞くと
この講師の方は、
全部原価だと思って聞いたんだな
と分かります。
でも、もしかしたら
工場の人は直接原価を
答えたのかもしれません。
そうなると
話は噛み合っていませんよね。
でも、
お互い原価の話をしているので
まさか話が嚙み合っていないとは
思ってもいない。
こうやって話がズレていく…
こういうことは
気付いていないだけで
ちょくちょく起きていると思います。
原価とか粗利というのは
人によって違うんです。
人によって違うから
この人はどっちのことを
言っているんだろう?
と注意して聞かねばなりません。
危ういですよね。
もしMGをしている人同士の会話なら
V、Mと言えば間違いはありません。
丁寧にやるなら
DCかFCか確認すればいい。
曖昧な知識、あやふやな前提で
話をするのは危険、間違いの元って
話でした。
~~~~~~~~~~~~~~~~
経営戦略と会計の基礎が身に付く
コッカラMGの開催情報
お申し込みはコチラから!
https://kokkara.plus/seminar
会社名 | コッカラマネジメント合同会社 |
---|---|
営業時間 | 9:00 ~ 18:00 |
定休日 | 土・日・祝日 |
Profile
公認会計士として監査法人に約10年間勤務。
リーマンショック後に中小企業の事業再生業務に就き、中小零細企業やその経営者の現状を知る。
経営戦略や会計の知識がないと、頑張っても報われない間違った努力になると痛切に感じる。
苦しんでいる中小零細企業やその経営者の力になりたいと模索している時、MGと出会う。
西順一郎先生に師事し、MGを学ぶ。
京都市を中心にMG研修(コッカラMG)を開催しています。
コッカラMGに参加したい方、社内研修にMGを導入したい方は、お問合せください。
☆理念
「MGを通じて強靭な会社を経営者と共に創り、日本経済を元気にする!」