三菱自動車が起こした不祥事を
解説している動画を見ました。
それが非常に興味深い内容でした。
僕が気になったことを切り取ると
過度なコスト削減は不祥事に繋がる
です。
三菱自動車は僕が大学生の頃
大ヒットする車種を発売します。
パジェロです。
パジェロ、憧れましたね~。
このパジェロのヒットで三菱自は
国内3位のシェアまで成長します。
パジェロのヒットで気を良くした
三菱自は巨額の設備投資を行いますが
ライバル各社もRV車を次々発表、
三菱自はシェアを落とします。
だいぶ端折りますが
そこから三菱自は転落していき
三菱グループが総出で支援する
事態となります。
三菱自は三菱グループの中の
お荷物、劣等生となり
聖域なきコストカットを
余儀なくされます。
僕のブログで何度か書いてますが
コスト削減するぞ!って掲げても
すぐに削減できるコストって
そうそう無いんです。
すぐに削減できるコストは
将来のために大事だけど
目先の利益には貢献しない支出
つまり、戦略的なコストです。
これを削減すれば
目先の利益を増えるかもしれませんが
将来はガタガタになります。
早急な結果を求める
三菱グループ首脳陣に対し
三菱自は早期退職を募り人を放出、
研究開発費を3分の1に減らすことで
コスト削減を実現します。
このコスト削減策で
三菱自は一時は黒字回復します。
しかし…
人も研究開発も
将来のために大切なものです。
自動車の技術は日進月歩です。
先頭を走っているトヨタなどは
研究開発の手を緩めたりしません。
後ろを走っている三菱自が
研究開発をケチれば
その差は開くばかりです。
結局、他社よりも
見劣りする車ばかりとなります。
当然、業績は振るいません。
そこに追い打ちをかけるように
オイル漏れの不具合が発生します。
当然、リコールとなるのですが
そんなことをすればコスト高です。
コスト高を恐れた三菱自は
対応を遅らせさらに隠ぺいします。
これがさらに問題を大きくします。
オイル漏れの不具合は仕方ないと
迅速にリコールに踏み切れば
よかったんです。
これは不祥事ではないし
多少ダメージがあるかもしれませんが
深刻な顧客離れには至らないでしょう。
でも、隠ぺいなどの不祥事はダメです。
顧客も愛想を尽かします。
で、何が言いたいかというと
過度なコスト削減は不祥事に繋がる
ですよ。
将来の競争力を度外視し
目先の結果を優先して
削減しやすい戦略的コストをカット。
コスト高は悪という考えを浸透させ、
現場を不祥事に走らせる。
コストカッターの経営はダメです!
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Profile
公認会計士として監査法人に約10年間勤務。
リーマンショック後に中小企業の事業再生業務に就き、中小零細企業やその経営者の現状を知る。
経営戦略や会計の知識がないと、頑張っても報われない間違った努力になると痛切に感じる。
苦しんでいる中小零細企業やその経営者の力になりたいと模索している時、MGと出会う。
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