中小企業の鏡

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長らくスズキを第一線で牽引した

鈴木修さんがご逝去されました。

スズキといえば軽自動車、

軽自動車といえばスズキです。

バイクも有名ですね。

そういえば僕が高校生の時に

初めて買ったバイクは

スズキのGSX-R400でした。

鈴木修さんは強烈な

熱血経営者のイメージがあるので

そういう人は初代が多いですが

鈴木修さんは4代目の社長です。

しかも、娘婿です。

スズキが世界企業になっても

「俺は中小企業のおやじ」、

「生きがいは仕事です」と言い、

徹底した現場主義者だったと

紹介されています。

本当、中小企業の経営者の

鏡のような方だと思います。

スズキは日本の自動車業界では

最後発です。

商品力も知名度もないスズキが

どうやって車を売るか？

お客様から選んでもらうか？

これは経営戦略を

よほど練り上げないと

どうにもならない課題です。

普通に車を開発しても

有名メーカーに太刀打ちできません。

誰もスズキの車を選ばないでしょう。

有名メーカーが力を入れておらず

軽視している軽自動車に狙いを絞り

軽自動車で徹底的に勝負する。

商品戦略。

軽自動車を買い求める人とは

どういう人か？

どういう使い方をする人か？

主婦層、2台目、買い物、商用、

そこに照準を合わせた値決め。

顧客戦略。

スズキが勝てる市場はどこか？

日本や北米市場は

有名メーカーがひしめいている。

ライバルが見向きもしていない

インドにいち早く進出。

地域戦略。

経営戦略の中でも最も重要なのが

商品・顧客・地域の三大戦略です。

これらが明確に決まっているか否かで

収益性が天と地ほど変わってきます。

これはMGでも体感できます。

よく戦略と口にする人がいますが

商品・顧客・地域の３つを

意識しているかどうかです。

研究開発をたくさんするとか

人や広告を多くするとかは

手段であって戦略ではありません。

このあたりが区別できておらず

ごちゃごちゃになっている人が

多いように見受けられます。

スズキのように町工場から

世界に進出した企業を目指すなら

経営戦略を学び磨きましょう。

来年１月のコッカラMGは

11－12日（土日）です。

鈴木修さんのご冥福を

お祈りいたします。

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