監査法人でする会計監査という仕事

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自分史シリーズ、3回目。

公認会計士試験に合格するまで

5年かかりました。

1999年のことです。

※正確には二次試験です。

「公認」になるには

実務経験を経てから受ける

三次試験に合格する

必要があります。

僕の場合、

合格できたのは

自分の力というより

５年も受験をさせてもらえる

環境があったからだと

思っています。

一緒に勉強をしていた人たちは

２～３年で受かった人が多く、

だいたい京都か大阪の

監査法人に勤めていました。

今ではだいぶ選択肢が増えましたが

当時は合格者のほとんどが

監査法人に就職しました。

僕も監査法人勤務を希望して

大手と言われるどこかに

入りたいと思っていました。

会計士は合格する年によって

求人倍率がかなり異なります。

僕が合格した年は

ラッキーなことに

売り手市場でした。

なので合格するのに５年もかかって

合格者の中でも年齢が高めの僕でも

どこでも好きな監査法人に

入れる状況でした。

僕は知り合いが

たくさんいる関西より

知り合いがいない

東京に行くことを決めます。

説明会や面接の感じが良かった

朝日監査法人の東京事務所に

入所しました。

朝日監査法人は

今は、あずさ監査法人と

名称が変わっています。

大手の監査法人は

合併を繰り返しているので

どこに配属されるかで

同じ監査法人内でも

ぜんぜんカラーや雰囲気が

異なりました。

僕はクライアント先に

住友商事や大和証券を抱えている

部門に配属となり

会計監査を経験していきます。

1人1台のノートパソコンの支給が

され始めたくらいの時期で

パソコンに強い先輩は

会社支給のパソコンではなく

自分のパソコンを持ち込んで

くわえ煙草で仕事をしていました。

自由ですね(笑)

僕は生まれて初めての

パソコンです。

触るのも初めてでした。

パソコンが支給されているのに

作成する調書が紙に手書きで

説明に必要な資料を

ハサミで切ったり貼ったり

していました。

パソコンに不慣れな僕でも

なんでこんなアナログで

泥臭いことをしてるんだろう？

不思議に思うことが

多くありました。

当時はアナログからデジタルへの

移行期だったんです。

監査業界もその後

急速にデジタル化していきました。

入所間もない人間に重要な仕事を

任されないのは当たり前ですが、

クライアントが巨大すぎると

仕事の全体像がまったく分からず、

自分が何をやらされているのか

分からないこともありました。

大手の監査法人には

約9年間勤務しました。

会計監査という仕事を

してみた感想は、

アナログでもデジタルでも

地道で泥臭い仕事。

会計監査は社会的には

意義のある仕事ですが、

現場では仕事の喜びや

やりがいを見出すのは

難しいところがあるように思います。

あくまで私見です。

次に続きます。

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